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あのボタン何に使うんだよ。

Unlimitedと僕

みなさん、kindle Unlimitedは使っているだろうか。

前書き

オススメするというようなことを書かれると惑わされがちだが、個人的にはこういう紹介文を書くうえ、読むうえではあくまで「イチ個人」が「好きなところ」と「嫌いなところ」を(できるだけ客観的に...かもしれないが)言っているに過ぎない。と考えることが重要だと思っている。なのでこれ以降書かれている文章は全て「僕の好み」の話であることを前置きしておきたい。
読んだ上で、好みが合致そうだと思えば実際に使ってみてもらえればいいし、コイツの言っていることは好きなれないと思うのであれば、読み物として流してもらうかブラウザバックした方が良い

書いてる人の読書遍歴

  • 本:普段から読むという方ではない。年一冊読めば御の字(活字に忌避感や嫌悪感のようなものはない。)
  • 好きなジャンル:割となんでも。アガサの翻訳本も、古典SFの翻訳もなんとか読めるし、ミーハー的に流行りをちょっと齧ることもある。
  • 電子書籍:利用積極派。礼賛しているというよりは単純に物理書籍の本棚のキャパを管理するのが単純に辛くなってしまった。

さぁ本題に戻ろう。もちろん僕はkindle Unlimited利用中だ。
なおこの記事でもだが、僕自身もあまりサービスの比較はしたことはないのでそこら辺はご了承願いたい。
またあまり本筋に重要ではないので、ここで継続利用することになった動機をさっと書いておくと、概ねPrimeReadingからのスライド的に利用をはじめたということと自分なりにサービスの活用方法がわかってきたからという2点だ。
正直言うと、この記事にある内容はどの読み放題サービスにしていようが関係ない気もする。なのでKindle Unlimitedが良い!と言いつつも、結局のところ良いと思う使い方を見つけたのでみんなも聞いてくれよ!と言う体裁に近い気がする。

読み放題サービスの使い方

さて、実際的な使い方だが、ひたすら乱読である。
本屋に行って「面白そうだな」と思った本を見つけても「今度図書館で借りるか(借りない)とか「ちょっと高いから今はやめておくか(二度と買わない)とか「買うほどの興味ではないな(納得させる)となることはちょっとぐらい本を読む人ならよくあることかなと思う。

ここでkindle Unlimitedの登場である(今後の話はそこまでUnlimitedにこだわった話ではないので、適宜気になる読み放題サービスに読み替えてもらってもいい)。僕はいまのところ自分の興味は何らかの形で満たせている(もちろん充実していないジャンルや、思っているものがない場合もある)。例えばちょっと医学の本が読みたいとか、ちょっと心理学の本が読みたいとか、みたこともない雑誌が読んでみたいとかそういう衝動に駆られた時に一冊ごとの値段を一切気にすることなく探して読んですぐ利用をやめると言うことができる。

最初に、kindle Unlimitedを使いはじめた時は「一冊読み切らないと次を読んじゃないけない」感にやられて読み終えるまでその本をもう読まない選択を取れなくなっていた。結果的にUnlimitedの同時利用上限が一瞬で埋まってしまい、もっと読みたいのに今のものを読まないといけない...と思考にがんじがらめになっていた。物理書籍を一冊買う時は普通はそれ相応のお金を払っているから、手に入れると読み切らないといけない義務が発生している気がしてしまうのだ。

しかし、頑張って何冊かをサービスで読むうちに気づいたが、そもそも読書はもっと自由でもいいのだ。気になるところを気になるまで読んだらもう辞めてもいいのだ。飽きたら辞めるでもいい。それに電子書籍読まないことで棚も場所も圧迫しない。あとは気の持ちようだ。kindle Unlimitedは月額980円なので3、4冊適当に手にとってぱらぱらするだけで元が取れてしまう。物理書籍であれば(ほとんどの場合)買わないと読めないことを考えると別に読み切らなくても手に取るだけで同じ価値体験ができている。立ち読みと図書館以外でこんな安価にいろんな本を乱読する方法もないと言い聞かせるのもポイントだ(僕は周りの目が気になって立ち読みができないし、図書館の利用はもろもろ面倒なのでそういう意味でも良い)。

もちろん、こういう使い方をしているともう一度読みたい本、気が向いたら続き読み返したいというシチュエーションは発生する。読み終わっても、どんな本だったか残しておきたい場合ももちろんだ。そういう時はビブリアを使って読書記録を簡単に残している。読みかけの本は適当に読みたいに記録しておき、なんとなく気が済むまで読んだ本は感想を書いて読了にしておく。本ごとに感想やメモも追記できるので、何か必要な情報があればそこに残しておくのも良い。

よく読んでいるもの

実際何を読んでいるかだが、ほとんど勉強用途でざっくり3つ方向性で使っている。

自己啓発本やビジネス関連

これは本当にいい。Unlimitedでの読書に非常にマッチしている。適当にジャンルで絞ったり、OKRやらチームワークやらのワードで適当に検索をかけて、出てきたUnlimitedで読める本を片っぱしから読めばほぼ満足できるからだ。内容にはもちろん合う合わないも含めてかなり上下がある。ただ、表紙がうさんくさくて買う気がしないものや、値段を見てやめるものでもとりあえず読める、時間も周りも気にせず。何冊か似たようなやつを読めば「あ、同じこと言ってんなこれ」とか「ここは結構オリジナリティあるな」とか「わかってきた」感が出てくるので楽しいというのもある。

雑誌

これもUnlimitedにしてよかったものの一つだ。
全くもって雑誌を読む習慣がない上に、読んでも文字情報が全然入ってこないので写真と絵だけぱらぱら読んで終わってしまう。そのせいでいまいちお金を払って買おう!と思ったことがなかった(美容院ぐらいでしか読んだことがない)。さらに、全く興味がないジャンルの雑誌も手軽に読めてしまう。僕は全く釣りをしない。ファッションもそこまで興味がないし、レディースコスメも育児もいまのところあまり縁がない。現状それらの特集が組まれた雑誌を見かけることはあっても、買うことは多分お金が有り余っていてもないかもしれない。だが、Unlimitedならば読める。何より買うときに周りの目を気にする必要がないし、家に届いて読んだあとやきもきする必要もない!適当に読んで利用終了すればいいのである!
これが本当に楽しいし、サブスクやってる甲斐があるなと感じる。永遠に交わることのなかった世界が自分の中にちょっとずつ区画を持っていってる感じがする。

特定分野の学習本

今は特に英語学習関連である。これもとりあえず読めるものを適当に色々読んで自分に合った方法を見つけたらドンドン取り入れていって、本自体は飽きたら利用終了している。エナジードレインだなもはや。
英語以外でもこの方法に応用が効くかはわからないが、勉強法も学習のためのコンテンツも、人気のものが自分に合わなかったり、もっといろんなものをたくさん読みたいということはある程度あると思う。そういう場合に(Unlimited対象のものに限られるものの、)手間もお金もかけすぎずに色々試して回れてしまう。これもやはり似たようなことを物理書籍でしようと思うよりは手軽だろうなと感じる。

実はあんまり読んでいないもの

ちなみに文芸や漫画作品は実はあまり読んでいない。目当てのものを探す気がなんとなく起きない(特に文芸作品は「密室殺人」とかキーワードで探して読むもんでもないと思ってしまっている)からだ。そういう意味だと検索性は正直あまり良くなく、なんとなく探すみたいなことは非常にやりづらい。なんかメタバース*1的なものでこれも解決されないだろうか...

最後に

このような形で保管する場所や金額を気にすることなく、読みたいという気持ちベースでいろんな本を適当に読むというかなりリッチな読書体験を行っている。
いくつかUnlimitedで読んだ本を貼っておこうと思う。ラインナップは適宜入れ替えが発生していると思われるので閲覧いただいた時点では読み放題から外れている可能性があることは注意してほしい。

*1:2021年下半期の稀代のバズワード。一説ではIT業界の上澄ではこのワードを出すだけで営業が成功するらしい