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あのボタン何に使うんだよ。

楽しいカメラ買い替え計画

男は悩んでいた。そう、フルサイズミラーレスのどのカメラが自分のニーズにあっているのか...

ということで「APS-C入門機から何かに乗り換えた〜い」と1、2年あるいはもっと(大体Nikon,Canonのフルサイズミラーレス参入したあたりからずっと)悩み続けて結局EOS R6に乗り換えた男の思考の一部始終である。

なおスペックリストがあまりにもガバガバすぎるため加筆予定(2021/12/6)

前書き

例の如く、「I think...」な記事なので全て僕自身がどう感じているかという完全主観評価で話が進んでいく。カメラという道具の話なので、使っていけば話は変わってくるということもあろうし、実際使っているさまざまな目的を持ったそれぞれのカメラのオーナーさんからすればかなり偏った評価を下していると思うが、そういう偏見も込みで選んでいるということは念頭に置いて読んでいってくれるとありがたい。結局自分の都合のいいように解釈していって買えるもの、ほしいものを選んで行っているということである...そういう心の動きも感じてもらえるとちょっとだけ嬉しい。

まずは相対的に評価できるように絞りこんでみる

フルサイズミラーレスというジャンルはsonyのαシリーズが有名だろうと思っているが、それを筆頭に昨今の市場はかなり充実してきた。その中にいろんなフィルターをかけていくと無限に選択肢があるわけではない。なのでまずはざっくりしたフィルターをかけてある程度絞り込んでみることにした。

とりあえず最初に以下のような要件で絞ってみた。

  1. どのメーカーのものも高すぎるやつはナシ(レンズ込みで30万前後を狙いたい
  2. できるだけ新しめのものを
  3. フルサイズがいい(ボケ感と高感度耐性狙い。あとフルサイズって響きがかっこいいから
  4. ややハイアマ〜プロ向けだと嬉しい(この辺はメーカーに明言されているものもあるが、結構感覚でフィルタリングしている。)

こうなると見えてくる大体ラインナップは以下になってくる。

実はこのうちα7RIIIとLUMIX S1はレンタルで利用したことがあり、描写や操作性、持ち運びに関してはある程度知っている。なのでその辺りのスペックシートにない情報も一定レベルでは把握していることも記しておく。

スペックシートを眺めてみる

それぞれのメーカーのカメラと自分の立場を照らしつつなんとなく特徴をざっくりまとめていく。その前にまたも前提。

レンズ資産のとマウントのレンズバリエーション

元々CanonEFマウントユーザーなのでできればいかしたい。が、大したレンズを持っていないので正直マウントごと乗り換えも全然考えられる。マウントネイティブに拘る必要はないのだが、どれだけネイティブマウントのレンズが出ているのか、出る予定があるのかは今後使っていく上で考えておきたいなぁとは思ってしまう(買うお金はないけど)。そういうふうにみると個人的にはサードパーティも考えてSONY機かLUMIX機になってくる。Lマウント、EマウントはそれぞれSIGMATAMRONなど異常に充実している。いいよね...サードパーティレンズ...

予算的なこと

ボディのみの販売も多いので最初の一本で選びたいレンズとの組み合わせも加味したい。LUMIX S5の場合20-60mmがキットレンズ。24-105mm DG DNがよかったのでそれを買うと30万近くに...ここまでに上がっているα機と組み合わせた場合も似たような感じ。そしてNIKON機はZ6Ⅱのキットレンズが24-70 F4というなかなかの使い勝手のレンズでこれはかなり惹かれた。この組み合わせは実はお値段も30万ほどに収まる。なのでここまでにあげたラインナップは頑張ればどれも予算に納めることはできなくはない。

カメラの使い道

スナップ的な使い方が多く、たま〜にポートレート、ほとんどは風景画である。また写真のためにもちろん出かけることもあるが、多くは何かに付随して結果的に写真も撮るというようなことが多い。

スペックシートが好き

大きい数字を見るのが好きだ。メーカーのチャンレジを感じるし、イカれた数字には心を躍らせてしまう。写真を撮るという実態を考えると無視してもいい差になるようなことも多いのかなと思っているが、数字を見比べるのはやっぱり面白い。

メーカごとの個別の印象

超ざっくりどんぶり勘定適当仕様まとめなので公式の値は各種サイトを参考にしてください。ほとんど感想なので全く公正な比較ではないことも併せてご了承ください(各機サゲの意図はありません)

NIKON
  • Z6Ⅱ/Z5
    • 有効画素数:2400万画素前後。
    • EVF:OLED369万ドット(昨今のスタンダードぐらい)
    • 背面液晶:3.2インチ 210万ドット(Z5はもうちょっと解像度が低い)
    • 連写速度:Z6が10コマ秒以上。Z5(4.5コマ秒ほど)でかなり心許ない。
    • 操作性:店頭ぐらいでしか触ったことないので不明。ボタンの配置などはパッと見普通。しっくりこないことはなさそう。
    • AF性能:瞳AFとか流行りモノは乗っているうえにAFエリアのカバー率に不満はなさそう。
SONY
  • α7RⅢ/α7III
    • 素数:2400万画素前後。Rシリーズは4240万高画素。
    • EVF:α7IIIはかなり時期が経っていることもあり、全体的に控えめ。必要十分
    • 背面液晶:ややRシリーズの方が解像度が高い。使った感じとしては7IIIでも全く問題ないが、他と比較すると多少荒くは感じた。
    • 連写速度:10コマ秒前後。(これくらいが結構スタンダードだと思っている)
    • 操作性:どちらも触ったことがあるが、基本的な操作系は別段悪くは感じなかった。ただ、αはRⅣ以降の系統はグリップがかなり改善されていて、触った感じ好みだったのだが、α7Ⅲとα7RⅢはやや小さめでGマスターレンズと組み合わせるとかなり指が疲れたという体験はある。
    • AF性能:これはSONY機にあえて何もいうことはないだろうという感じ。
PANASONIC
  • LUMIX S1/S5
    • 素数:2400万画素前後。(S1Rだと高画素だけど高い)
    • EVF:S5は比較的スタンダードな240万画素前後のOLED。S1は発売当時トップクラスの600万画素弱の超高精細。
    • 背面液晶:S5が3.0インチとやや小さいが画素数などは210万ドットとスタンダード。
    • 連写速度:どちらも10コマ秒を切る。(S5は5コマ秒前後)
    • 操作性:これは圧倒的にLUMIX Sシリーズの操作性は最強な印象。実際S1は使ったことがあるが、それだけで選ぶならもうこれ一択と言ってもいいぐらいだった。問題はその操作性という優位性を持ってしてもS1はミラーレスとは思えないぐらいデカいということ。
    • AF性能:正直スペックシートや動画でのチェックでしかみていないのでなんとも(これに関してはレンタル時にもそこまで試せていない)だが、LUMIXシリーズはシチュエーションによってかなり強弱がつく印象だった。瞳や胴体検出も他に比べると若干見劣りしそうな印象。
CANON
  • EOS R/R6
    • 素数:3000万画素(R)と2020万画素(R6)というやや両極端。
    • EVF:約369万ドットとミドルハイな印象。R6は滑らかさ優先が選べる。
    • 背面液晶:3.0インチ前後で210万ドット(R6はもう少し低い)でスタンダードな構成。
    • 連写速度:この中だとR6がズバ抜け(最大20コマ秒)。Rは10コマ秒以下。
    • 操作性:Rのマルチタッチコントローラーだけは絶対に選びたくなかった。ヘヴィユースをすれば印象も違うのかもしれないが、マルチコントローラーと比べて使いやすいということだけは絶対ないだろうなと思わざるを得なかった。
    • AF性能:測距点が無限かと思えるぐらいある。あとCANONお得意のデュアルピクセルCMOS AF。R6はさらにディープラーニングの応用ですごくなってるらしい。

そして(決め手)

結局EOS R6の新同品を購入。巡り合った新同品が定価からの値下がり率が非常に良く、相対性能は正直この中でも群を抜いていたので、選べるならこれだろ!となった。
色々理由は並べられるのだが、決定打みたいなものは「運命を感じたから」とかである。カメラ好きは自然とカメラに惹かれる。そういう感じだった。スマン。かなり強引だが一応理由を並べてお茶を濁そう。如何に自己の都合によって思考が捻じ曲げられていっているのか、その不合理さがわかる。

素数という懐

2020万画素というやや低画素故の懐の深さに惹かれた(半ばこれもいいなと受け入れた節はある)。データサイズの取り回しも良さ、求めていた高感度耐性がある。

連写性能

20コマ秒。恐ろしい力である。正直自分のカメラの使い方的には絶対使わないが、あって困ることはない。

AF性能

数字が全てではなく、どこかの記事でも読んだが、今の市場のAF性能はもはや極致というところにあり、好みの差や少しずつのチューニングの差でしかないというのはなんとなくではあるが納得する(要検証)ところだ。だがしかし。僕は大きい数字が好きなのである。測距点が6500もあると言われればすごいと感心してしまった。しかしこれは低画素をよしとしたことと矛盾してるな。なんなんだ。

なんだかんだのCANON

ここに並べてみたように実際どの会社のカメラにするのか、相当の葛藤があった。宗派的な強い信仰心はないと思っていたのだが、初めての自分の一眼レフのカメラというカメラ処女をCANONに捧げていたということもあってか、「これだ!」とめぐりあった瞬間になんだか「やっぱりCANONくんがいい...」ってなっちゃったのである。これはものすごい複雑な心の動きでスペックシートだのなんだのということをあげつらってもいまいち文章で納得感を持たせることは難しいなと感じている。「良いと思ったから選んだ」というやっぱり元も子もない理由になってしまった。(カメラがいいと思ったから選んだのか、選んだカメラだからいいカメラだと感じているのわからなくなっている図)

結論

スペックシートで数字上の差はもちろんあるが、結局「買いたい時に買いたいものを買いたいだけ買え」ということである。ふに訪れるその一瞬を如何なるカメラで収められるかは、「持っているかどうか」でしかないのだから...