CapsLock.Note

あのボタン何に使うんだよ。

カフェの中にいる

※犯罪行為に類することは実際にはしていません

カフェが好きだ。
低価格で長居できて、いろんな作業もできる(ところもある)。
本を読んだり駄弁ったりといろんなシーンで使えて良い。
ただ、僕はかなり周りの動きに意識を向けてしまう。
いやそれ自体で作業が中断されることはほとんどないのだけれど、周りのコミュニケーションや周りの人のアクションにいちいち気を回してしまうし、誰かと一緒にいても、周りの人たちの言動やアクションを拾ってきて会話のタネにしてしまう。
(癖というかこの挙動は別にカフェにいるいないは関係ないので僕自身の仕様ではあるんだけど...)

で、良く行くのはもちろんどこにでもあるチェーンのカフェだ。
そこでほぼ100%遭遇するのが、商談や勧誘など「ちょっとあやしい金の話」である。
詳しい内容も経緯も知らない他人から見れば、マルチやネズミ講、詐欺まがいに見えるようなことがとてもとてもよくある。
そしてそういうコミュニケーションに何故かそういうカフェはすごくよく使われている、と思う。
焼肉とか食いながら話すればいいのに。手のひらも網の上の肉も返して商談に乗ってくれるよきっと。

確かにカフェは会ってちょっと話をする分には気楽だと個人的にも思う。
それこそ相手の会社に行って聞く...みたいなことよりは幾分楽だろう。
他の人の目もあるという安心感があるとも言える。
あとはなんといっても格段に安く済む。
でも、「そんな大事な話(とか不特定多数に聞かれていいわけないだろう話)をこんな公共に近いスペースでするようなやつを信用して金を出すなよ」とちょっと思ってしまう。
なにぶん見識が狭いので、保険の相談とかなんとか何かもっと深い理由でカフェが選ばれることもあるんだろうなぁとは思っている。

とはいえ、保険の相談の話で行くと、記憶にある強烈だったやつだと1mもないぐらいの隣に僕がいるのに、どんどん住所や名前を読み上げていってい苦ことがあった。
こればっかりは正気か?と思った。営業マンも、契約しようとしてる人も。
Twitterに「バイト先の冷蔵庫入ったったwww」って写真付きで書き込むぐらい危険だぞ。
僕が超悪人でカフェで個人情報を集めるのが趣味だったらどうするんだ。
こういう類のことは意識するしないはあれど誰しも経験あることだと思う。
カフェの話に耳を傾けているとみんな思ったいるより個人的な話をしている。
その中でもなんていうかカフェで話しているのを聞いてヒヤヒヤする情報もめっちゃ多い。
個人名とかは結構どうでもいい。その人間がどんなやつかという話も結構どうでもいい。
仮に悪い人が知ったってちょっとやそっとの努力では悪用できまい。
でも、どこら辺に住んでいるだとか、どの駅を使っているとか職場がどこかとか、個人情報の縁取り部分みたいなところを話すのは本当に危ない。
どうするんだ、僕が熱心なカフェ利用ストーカーで目当ての相手をカフェで見つけていたら。

この辺りのことを考えるに、結構みんなカフェの自席を結構パーソナルなスペースだと思ってるのかもしれない。
周りからは簡単に画面も資料も覗かれる危険があるし、話声だって、全然隣の人は聴こえている。

この盲目感は高校生の甘酸っぱい恋のようだ。
この世界には私とあなただけだと思っているのだから少しロマンティックだな。

どう?この無理矢理詩的なオチ。僕は結構最悪だと思う。
カフェで聞こえるママさん達の愚痴よりはひどい。